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猿ヶ京の温泉と歴史

猿ヶ京は風情あふれる素敵なお宿から、日帰り温泉までそろった一大温泉エリアです。猿ヶ京温泉(さるがきょう)、湯宿温泉(ゆじゅく)、法師温泉(ほうし)、川古温泉(かわふる)、奥平温泉(おくだいら)の六つの温泉があり、毎分3000リッター以上という豊富な温泉が浴槽にあふれています。最近の調査では地中から湧き出した時とほとんど変わらない新鮮な温泉が浴槽に注いでいることが実証されました。
また猿ヶ京三国温泉郷の歴史は、「旧三国街道」と共に歩んできました。街道の宿場町として栄えてきた「須川宿」・「永井宿」、街道の要所だった「猿ヶ京関所」などは当時のなごりを今に伝えています。
また多くの文人にもこよなく愛され、与謝野晶子若山牧水はこの地でいくつかの歌を詠み、歌碑として残されています。


猿ヶ京温泉

猿ヶ京温泉は、谷川連峰三国連山の雄大な景観に囲まれ、美しい赤谷湖を見下ろすようにあります。古来より三国街道を往来する人々が、難所だった峠越えの疲れを癒すために訪れました。 一説には、戦国時代の上杉謙信が関東に攻め入る途に陣を張り、ここを「猿ヶ京」と名づけたとされています。 温泉は湯量が多く、泉質は硫酸塩泉でなめらかなのが特徴です。また、露天風呂をもつ宿がたくさんあり、落ち着きのある風情を醸し出しています。江戸初期から名湯として知られた笹の湯・湯島温泉は、1958年の相俣ダムの建設の際に赤谷湖に沈んでしまい、高台に近代的なホテルが立ち並ぶ猿ケ京温泉として生まれ変わったのです。

【泉温】:約58℃
【泉質】:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
【効能】:リューマチ性疾患、創傷、婦人病、火傷、皮膚病、神経痛


湯宿温泉

湯宿温泉は四季折々の美しい自然や豊富な湯量に恵まれ、古くから湯治場として多くの人に親しまれてきました。弘須法師により発見されたと伝えられているこの宿場は、後に三国街道の宿場町として栄えました。石畳をはじめ、今でもその落ち着いた面影が残っており、湯けむりに満ちた温泉街に住む人々のやさしさに、心のあたたかさを感じます。 国道17号線(三国街道)沿いの歴史ある湯治場で、開湯は9世紀中ごろ弘須法師のといわれています。
852年(仁寿2年)、須川村の弘須法師による大乗妙典誦行満願の夜、岩穴にこもって読経したところ薬師如来が現れ湯が突然湧き出したという伝説も残っています。

【泉温】:65℃
【泉質】:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
【効能】:リューマチ性疾患、創傷、高血圧症、動脈硬化、婦人病、胃腸病


法師温泉

上越国境・三国峠直下の谷間にあり優雅な景色の中、原生林に囲まれて温泉が湧いています。この地は、かつて若山牧水与謝野晶子など多くの文人が訪れたことでも有名です。 平安時代に弘法大師が巡歴の際に発見したということから「法師の湯」という名がついたと言われています。丸太のまくら木で仕切られた浴槽で、静寂や安らぎ、そして心なごむ日本情緒をたっぷりと感じてください。

若山牧水、内村直也らが訪れ、文壇の避暑地としても栄えた。
<内村直也歌碑> ●与謝野鉄幹夫妻も訪れた。1931年に与謝野晶子が駕篭に乗って長寿館の前を通り三国峠に向かう写真が残っている。同年上越線開通(1931年)<与謝野晶子歌碑>
川端康成も訪れ、「山祈る 太古の民の寂心 今日新にす 法師にして」の歌を残している。

【泉温】:約42℃
【泉質】:カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
【効能】:リューマチ性疾患、創傷、高血圧症、婦人病、胃腸病、痔、神経痛、神経衰弱


大峰山を背景に地下400mから温泉が湧き出る。湯宿温泉の北に接して赤谷川の河畔、三国街道沿いにある一軒宿。静養によく、釣りも楽しめる。地下400mから湧き出る温泉は、動脈硬化、慢性疲労病などに効果がある。

【泉温】:65℃
【泉質】:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
【効能】:リューマチ性疾患、創傷、高血圧症、動脈硬化、婦人病、胃腸病

赤谷川上流の染まるような緑の山々に囲まれた情緒豊かな温泉です。山の景観と清流を眺めながら露天風呂につかれば大自然の中、心身ともに癒されます。

【湧出量】:毎分750リットル(自噴)
【源泉温度】:39℃
【泉質】:カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
【効能】:リューマチ性疾患、創傷、高血圧症、ムチウチ症、火傷、神経痛

「奥平の湯滝」と呼ばれる豊富な温泉が滝のように湧き出ている奥平温泉。岩造りの大野天風呂、ひろびろとした大浴場、うたせ湯やジャグジーなどクアハウスとしての設備も充実しています。

【源泉温度】30℃
【pH】8.6
【泉質】アルカリ性単純温泉


たくみの里

旧三国街道須川宿を中心に、総合案内所「豊楽館」をはじめ24戸の「たくみの家」が点在しています。古くから培われてきた伝統の技を親切に指導してくれます。須川平のほのぼのとした田園風景の中、四季それぞれのうつろいを感じながら、のんびり散策してください。



■体験施設
コンニャクの手作り体験・美しいガラスのオリジナル作品・七宝焼でアクセサリー・土鈴・
布で1つの絵を作り上げる布遊び・竹細工・木工で伝統工芸・おめん・わら細工・漆と染・
ぬり絵・人形づくり・石画・陶芸・藍染・和紙づくり・銀と七宝・木織でバッグや小物づくり・
くるみ・マッチ絵・急須づくり・おしばな体験・ドライフラワーづくり・農産物加工体験・流木
で小物づくり

たくみの里HP⇒http://takuminosato.o-oku.jp/index.html


Q .たくみの里ってどんなところ?
A.伝統工芸やそば打ちなど20数件の体験施設が点在する里です。各施設には匠がおり、丁寧に教えてくれます。

Q.体験メニュー以外でなにが楽しめる?
A.体験しなくても、工房を見学できますし、作品を買うこともできます。宿場町でもあった里の中を散策するもいい運動になります。

Q.体験は予約が必要?
A.木織の家、豊楽館の豆腐作りを除いて、全て予約不要ですが、そば打ちなど開始時間が決まっているものは予約優先となります。体験した時はやはり予約をしておくことをオススメします。

Q.食事をするところはありますか?
A.そば屋や、おいしいコーヒーが飲める喫茶店などが里の中に点在します。詳しくは豊楽館にお問合せください。


与謝野晶子と若山牧水

猿ヶ京は多くの文人にこよなく愛された地でもあります。与謝野晶子は猿ヶ京温泉に二度訪れ、若山牧水は湯宿温泉と法師温泉を訪れており、その際いくつかの歌を詠み、歌碑として残されています。



■与謝野晶子(よさの あきこ)
・1878~1942(本名・鳳しょう)大阪府堺市生まれ。
・明治・大正・昭和前期の歌人、詩人。
・1901年(明治34)に第1歌集『みだれ髪』を出版。奔放な愛の情熱と官能をうたい、社会的反響を呼んだ。同年、鉄幹(寛)と結婚し、晶子の浪漫的な歌風は「明星」の主流となった。また、渡欧以後、婦人問題、時事問題の評論、小説、童話、古典研究など多方面に活躍した。
与謝野晶子は昭和60年に新治村を訪れた。法師温泉の長寿館に宿をとり、多くの歌を詠んでいる。晶子の旅は牧水の旅と異なり、夫与謝野鉄幹や数人の有名人とともに高級車で旅館に乗りつける、いわば漫遊家的な旅であった。
 
■若山牧水(わかやま ぼくすい)
・1885~1928(本名・若山繁)宮崎県東臼杵郡生まれ。
・明治から昭和の歌人。
・自然主義の代表歌人で、歌集『路上』『くろ土』『山櫻の歌』などが知られています。酒と旅をこよなく愛し日本中を旅行し、日本各地に歌碑が建てられていますが、紀行文にも定評があり、各地を旅したものが残っています。特に 『みなかみ紀行』は紀行文中最長で、利根川の水源を訪ねるという意味で命名されています。
旅と酒をこよなく愛した若山牧水は、大正11年新治村を訪れた。沼田より月夜野村を経て、法師温泉を訪ねての旅であった。その旅は、水の源を訪ねての旅という意味の『みなかみ紀行』によって紹介されている。

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